WORKS

伊勢崎市 I邸

WORKS 一般住宅 外構設計 植栽

「有機的でミニマルな引き算の庭」

アプローチ、犬走、駐車場、人と車の動きを写し取るように、直線とゆるやかな曲線を描いてコンクリートで打ち固めました。

無機質なコンクリートが植栽の色や陰影を際立たせて、
有機的な植栽がコンクリートのシンプルな輪郭を引き立てる。

落ち着いた印象のコンクリートは、暮らしの流れをつくる活動的な面になって、
高揚する植栽は、境界をゆるやかに示し、外部からの視線を和らげる静的な補助線となる。

素材も要素も、できるだけ少なく、シンプルに。
その先に生まれたのは、建築を引き立て、まわりの風景に溶け込む庭でした。

・植栽内容はページ下部にまとめています。
・下図・Zine(2026年秋刊行予定)の中の1コマです。

伊勢崎市 I邸 外構・植栽計画
デザイン・設計:境野隆祐(AYANAS)
所在地:群馬県伊勢崎市
カテゴリ:個人邸
施工:AYANAS、庭助
工期:2021年
撮影:久保木雄(うさぎとカメラ)
イラスト:BUGBUGABOO

植栽計画
ファサードのシンボルツリーは5mほどの株立ちのアオダモを植えています。
ただ、アオダモのあるエリアは日常の動線から外れた場所に位置しています。
毎日通るアプローチこそもっと緑を豊かに、と考えて、アプローチを中心に植栽を考えました。
アプローチのメインはメラレウカ スノーインサマー。
その周囲はローズマリー、リューカデンドロン、ウエストリンギアなど低木を裾に置きました。
コンクリートの直線・曲線がはっきり見えると緊張感のある印象になるので、低木の暴れる枝がその線を緩やかに侵食してナチュラルな印象に仕上がっています。逆に、植物成長してが暴れて伸びるほど、コンクリートのすっきりとした線が際立つように計画しています。
芝はTM9を張りました。

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